深夜のサービスエリア


何も僕は君に自分の生い立ちであったり名前であったりそんな事を伝えたい訳じゃ無いんだな。何を書きたいかと言うとーーそこまで書きたい訳では無いけど、僕はこの世の中に静かに誰にも邪魔されずに過ごせる場所って無いと思うんだよ。

だってそうだろ、どこに居たってインチキ野郎ばかしで海の中にいたって奴さん達の声が聞こえてきそうだ。そんな事を想うと僕は本当に気が滅入ってしまうんだけど、深夜のサービスエリアに限っては僕は好きだな。

何が好きって誰も居ないし静かだしーー厳密にはそうでは無いけれど、あたりに漂う不思議な物悲しさと次の目的地への希望が入り混じった非日常があるからな。もっと分かりやすく言うと、RPGゲームで言う次のマップへ行くためのワープ地点とでも言おうか、いわゆる旅の扉の雰囲気がするんだ。

話を戻そう。僕が何を書きたいかと言うとだね、要するに深夜のサービスエリアが好きなんだ。基地外じみてるとは自分でも想うけど、こうやって書き始めると今の僕はそんな話がしたくてたまらなくなってくるんだ。

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高速のサービスエリアと言っても特に好きなのは、トイレと自販機しかないようなところだ。大きなサービスエリアは設備が整ってて良い面もあるけど、家族連れやボードへでも行くのかな、馬鹿騒ぎしてる大学生の集団なんて見てると僕は反吐が出そうになるんだよ、

ましてやカップルなんて見かけるとそのカップルが血みどろになっている所を想像してしまうくらいだ。もちろん僕には想像するだけで実際にそんな事をする勇気なんてないけど。自分が臆病なのはよく知っているつもりだ。気が滅入るよ。

とにかく僕は高速道路のサービスエリアの中でも特に寂れた誰も近づかないような所が好きなんだよ。

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僕は深夜のサービスエリアに行くと必ず缶コーヒー一本とタバコを二本ばかしふかすんだけれどもだね、これがまた至福なわけさ。是非ともやって頂きたいと思うね。

本当はスコッチアンドソーダなんかを飲みたいんだけど、さすがに運転もあるからね世間の野郎が許してくれやしない。大阪で買ったキャップを後ろ向きに被ってベンチに座ってタバコをふかす。本当は寒ければ寒いほどいいんだけど。

何も僕はライ麦畑で走り回る子供達が崖落ちそうになるのを捕まえる役をやりたいなんてそんな事は言わない。ただこうやって静かな場所で一人でゆっくりコーヒーとタバコを愉しみたいだけなんだ。

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そして寂れたトイレでのんびり用を足すわけだけど、ふと目を横にやるとせっかくのいい気分が台無しだよ。誰が書いたか分からないけれど、壁に「オマンコシヨウ」なんて書かれてるんだな。気が滅入るよ。

これを見た子供達がマセた友達に意味を聞いて、いやらしい事で気をやるんだ。3日はこの事で頭がいっぱいになる事を考えると書いた奴を殺したくなってくる。

どこの壁にも書かれてて、きっと僕が死んでお墓に入った後も墓跡の僕の名前の横に必ず書かれてると思うな「オマンコシヨウ」。本当に気が滅入るよ。

サービスエリアとライ麦が良かったですの話

既にお気づきの方もいるかも知れないけど、「ライ麦畑でつかまえて <翻訳:野崎 孝>」を読みました。語り口調にグッとくるものがあったので、真似たんですけど読んだ事ある人と僕だけが分かるアレですね。楽しい。(※全然雰囲気出てなかった場合はごめんなさい)

最初は深夜のサービスエリア良かったよ!!なんて記事を書こうと思ったんだけど、そのタイミングでライ麦畑も読み終えておすすめしたかったのでこんな感じウェイ。一石二鳥の記事なのでnoteにして販売したいです(usodeth)。

何にせよ深夜のサービスエリアは静かで落ち着きますし、タバコとコーヒーでニヒルな感じを演出できるので気持ちが良くなります。大人の男はこういった愉しみ方も知っておくべきです。もし次行く機会があれば、あえて寂れたサービスエリアでニヒルを気取ってみてください。

あとは「ライ麦畑でつかまえて」まだ読んでない人は暇があったら読んでみそ。子供と大人の間の曖昧な時期の心の揺らぎを思い出せると思います。思春期の子供を持つ人なんかは特にいいんじゃないかな。ちなみに思春期真っ只中の君は注意して読んでくれよな。俺は思春期の時に読まなくて良かったと今思ってるよ。

ま、そんな記事ですわいないな。改めて読み返してみると自分でも何を書いてんだと思ってきて、本当気が滅入るよ。